| O's Editor3 ヘルプ目次 |
O's Editor3 とは |
| そもそも O's Editor3 とはなにか? O's Editor3 はWindows用アプリケーションであり、テキストエディタと呼ばれるカテゴリーのソフトウェアです。テキストエディタはコンピューターのプログラムを書くための文字編集ツールとしてパソコン黎明期に登場し、現在でも多くのプログラマーたちが利用しています。テキストエディタが扱うファイルはテキストファイルのみです。テキストファイルとは文字データのみで構成されたファイルで、拡張子は
.txt となっています。ホームページなどで使われるHTMLファイルやアプリの設定ファイルなども実体は文字コードのみで構成されるテキストファイルなのですが、用途が異なるため同じテキストファイルでも拡張子が異なります(※.html
など)。とはいえテキストファイルに変わりはないので、拡張子が異なっていたとしてもテキストエディタで扱うことが可能です。もちろんテキストエディタである
O's Editor3 も(おすすめはしませんが)それらを編集することができます。 テキストエディタと似たジャンルのアプリケーションとしてMicrosoft Word や一太郎といったワープロソフトがあります。ワープロソフトも文字情報を編集するためのアプリですが、テキストエディタとは異なり一部の文字サイズを変えたり印刷状態の見た目で編集できたり(WYSIWYG)とテキストエディタにはない機能が豊富で、より文章を書くために特化した仕様になっています。ワープロソフトは装飾など文字コード以外の情報が必要になるため、保存するファイルは単純なテキストファイルではなくより複雑な形式で保存されます。 つまり、テキストエディタはもともとプログラミングのために設計されているため文字装飾など不要な機能が実装されていない一方、ワープロソフトは多機能で文章執筆に適しているという違いがあるわけです。ところが1990年代頃から文章を書くためにテキストエディタを使うという人が増え始めました。文字飾りもできないのになぜ文章執筆にテキストエディタを使うのか? 理由は単純です。ワープロソフトは多機能であるため重かったからです。当時のパソコンは今よりずっと低スペックでした。なのでちょっとした文章を書くためにわざわざ重いワープロソフトを起ち上げるのではなく、軽いテキストエディタをサッと起動してサッと文字だけ入力するという執筆スタイルが普及しました。そんな需要に応えるべく文章執筆を念頭においたテキストエディタが数々登場し、O's Editor もそうしたアプリの1つだったのです。 そして1999年にO's Editor2の正式版が公開されると、作者の予想を遥かに超えてO's Editor2は映像業界でメジャーな存在になりました。これに関しては作者本人が一番驚いています。その後も作者は映像業界の片隅で働きながら細々と開発を続け、四半世紀の時を越えてようやく完成に近づいているのが O's Editor3 です。DirectWriteやユニコード対応といった基本的な機能アップだけでなく、なんと O's Editor3 は文字装飾ができるようになりました。もともとWYSIWYGで編集できたりとワープロソフトに近い機能を持っていたのですが、さらにワープロ感が増したといえます。では O's Editor3 はワープロかと聞かれたら答えは否でやはりテキストエディタだと作者は考えています。テキストエディタとワープロソフトの違いを定める厳密なルールはありませんが、O's Editor3 は今なお軽快さとシンプルなインターフェースを維持しています。パソコンがより高スペックになったことを踏まえて機能を増やしてはいるものの「サッと起動してサッと書く」、その書き味こそがテキストエディタを文章執筆に使う最大の理由であり、O's Editor3 はそうした手触りを損なうことがないよう細心の注意を払いながら設計開発しました。思考を巡らしつつひたすらキーボードをぶっ叩く日々を過ごしている方、〆切の恐怖に呑まれそうになりながらもできる限り執筆することだけに集中したい方、そんな方々に使っていただきたいアプリです。 作者 おぬまゆういち
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